2018年11月4日、大阪府泉佐野市・末広公園で開催された平成30年度大阪府・泉南地域5市3町合同防災訓練の撮影に行ってきました。
訓練に参加した各機関の緊急車両、消防や警察などによる救出救助訓練をはじめ、様々な訓練展示を複数回に分けて紹介していきます。
まずは泉州南広域消防本部を中心とした消防、大阪府警や大阪府泉州救命救急センターから訓練参加した車両(一部)です。
消防機関の参加車両
泉州南広域消防本部、岸和田市消防本部、貝塚市消防本部、5市3町の消防団が参加しました。
泉州南広域消防本部
泉州南広域消防本部からは救助工作車や水難救助災害支援車、高規格救急車が訓練に参加しました。
救助工作車(泉消300)
今年度予算で更新される救助工作車(2000年式)。2000年代前半の標準的スタイルの救助工作車ですが、ウィレン社製赤色灯が特徴的です。
水難救助災害支援車(泉消301)
2015年配備の水難救助災害支援車。その名の通り水難救助車としてだけでなく、指揮活動や人員輸送などマルチに使える車両に仕上がっています。
今回の訓練では座屈建物からの救出救助訓練において、指揮車として活躍しました。
高規格救急車
高規格救急車(泉消114)
泉州南広域消防本部発足前の旧阪南岬消防組合が導入していた赤線なしの救急車です。この車は予備車として運用されているとのことで、泉州南広域消防から赤線なしの救急車がいなくなる日も近そうです。
高規格救急車(泉消100)
岸和田市消防本部
岸和田市消防本部からはポンプ車と救急車が訓練に参加しました。
ポンプ車
岸和田市消防本部公式サイトの最新消防年報(2016年度)には該当する車の記載がなく、ここ2年で配備された最新車のようです。
高規格救急車
岸和田市消防本部公式サイトの消防年報によると、非常用高規格救急車として本署に配備されているようです。
貝塚市消防本部
貝塚市消防本部からはポンプ車と救急車が訓練に参加しました。
ポンプ車
本署配備の2003年式で、水900l積載(消防年報記載内容より)
高規格救急車
貝塚市消防本部公式サイトの消防年報によると、非常用高規格救急車として本署に配備されているようです。
各市町の消防団
各市町の消防団からはオフロードタイプの赤バイが参加していました。
岬町消防団の赤バイ
泉佐野市消防団の赤バイ
陸上自衛隊第37普通科連隊の偵察用オートバイとともに、被害状況の調査をおこないました。
大阪府警の参加車両
大阪府警からは機動隊(広域緊急援助隊)、泉佐野警察署の車両が参加していました。
機動隊(広域緊急援助隊)
災害対策用資材運搬車
ゲリラ対策車
レスキュー車
各車両は消防、自衛隊とともに救出救助訓練で活躍していました。警察の救助隊の進化は近年凄まじいものがあり、大規模な訓練施設や実戦的な訓練を重ねるなど、装備や技術ともに消防に勝るとも劣らないものがあります。

泉佐野警察署
泉佐野警察署からは、小型警ら車1台の参加でした。
大阪府泉州救命救急センターの参加車両
救出救助訓練にDMATとして大阪府泉州救命救急センターのドクターカー、DMATカーが参加しました。
ドクターカー
マイクロバスをベースとしたドクターカーで、車両展示の際に車内も見せてもらいましたが、広々としていてとても活動がしやすそうでした。
大阪府泉州救命救急センターでは外傷治療に特に力をいれているようで、キーワード方式による消防の救急車とドクターカーの同時出動もおこなっています。
車両展示の説明パネルによると、運転手、医師2名、看護師、救命士のチームで年間200件を越す出動をおこなっているそうで、緊急走行している姿を時々見ることがあります。
DMATカー
悪路にも強いSUVタイプのDMATカーは、見た目からして「強い」と感じる車です。衛星通信アンテナを搭載し、社外ホイールのタイヤも力強いアクセントとなっています。
大型の消防車とはまた違った軽量級の格闘家のようなかっこよさを感じ、今回はじめて見る車両だっただけに思わず「おぉ」となりました。
医療機関のドクターカーやDMATカーは各病院で様々なタイプがあるので、各地の防災訓練などで見かけた際、その違いにも注目していきたいとおもいます。