こんにちは、回収犬(@r_engine666)です。
2018年10月7日に開催された中部方面隊総隊58周年記念行事の模様を、複数の記事にわけ紹介しています。
前回の記事では観閲式の模様、今回の記事では自衛隊イベントならではの迫力ある訓練展示の模様を紹介します。
今回の訓練展示では、香川県・善通寺駐屯地に駐屯する第14旅団第15即応機動連隊所属の16式機動戦闘車も参加し、素早い動きと力強い射撃をみることができました。

空陸一体、各部隊が連携した戦闘訓練展示
伊丹の台と呼ばれる地域を敵勢力が進出、これを各部隊が連携して制圧するという想定のもとで訓練は開始されました。
訓練展示に先立ち、指揮官が観閲官に報告。
敵勢力側には骨董品の105ミリ榴弾砲がスタンバイ
レンジャーによる格闘からはじまる訓練展示
訓練展示は敵陣地後方に潜入したレンジャーが、格闘により敵の斥候を排除する場面から始まりました。
敵の警戒員。このあとレンジャーに制圧されます…
OH-1観測ヘリによる敵情の観測
第3偵察隊による偵察活動。
120ミリ迫撃砲およびFH-70も展開。
先遣小隊が軽装甲機動車で侵入し、敵部隊と交戦。間近で89式小銃を構える隊員の姿を見ることができました。
機動戦闘車による砲撃。残念ながら発砲炎は撮れず。。。
FH-70の方は発砲炎を撮ることができましたが、次はもっと綺麗に撮りたいですね。
特科部隊による砲撃を受け、敵陣には煙が立ちこめます。
軽装甲機動車のドアを盾にした普通科隊員の写真が、今回のお気に入り写真です。
敵装甲車が現れたという想定で、01式軽対戦車誘導弾やAH-1対戦車ヘリ、74式戦車が火を噴きます。
敵地雷原の処理のため、92式地雷原処理車も活躍。
75式装甲ドーザが突破口を作成、即応機動連隊の96式装輪装甲車と74式戦車が敵陣地に突入。これにより敵陣地となっていた伊丹の台を制圧完了となりました。
陸自のニューパワーとなる16式機動戦闘車
今回の訓練展示で目立ったのは、陸上自衛隊の新戦力である16式機動戦闘車でした。
訓練展示終了後の機動戦闘車
訓練展示の最中の機動戦闘車。角ばったフォルムがかっこいい!
陸上自衛隊の統合機動防衛力の構築方針の下で、本州からは戦車がほとんどいなくなり、代わりに機動戦闘車が中心となることが決定しています。第3戦車大隊の74式をはじめとした戦車を、撮れるうちにたくさん撮っておきたいものです。
しかし、訓練展示で見せた俊敏な動きや力強さへの感銘、そして装輪戦車という僕自身が好きなジャンルのメカとして、機動戦闘車を見る機会も増えればと思います。活躍の場は訓練展示だけであってほしいものですが、日本を守る乗り物として機動戦闘車は、いま最も注目が集まる乗り物なのではないでしょうか。