こんにちは、回収犬(@r_engine666)です。
2018/10/21に開催された大阪地方協力本部防災フェスタ2018では、試験艦「あすか」の公開だけでなく、会場となった堺港大浜埠頭を管轄する堺市消防局より支援車と無線中継車の2台の消防車が展示されました。どちらも総務省消防庁から堺市消防局に貸与された車両で、消防活動をサポートする車になります。

無線中継車と試験艦「あすか」
消防活動をバックアップする支援車
側面が拡張することができるのが特徴の支援車。消火活動や救助活動に携わる隊員の食事や仮眠などの後方支援活動を担う車両です。いわば消防のキャンピングカーといったところですね。
支援車の車内
車内も公開されていました。地元の和歌山市消防局にも支援車は配備されているのもあり、外観自体は何度も見たことありますが、車内を見るのは今回がはじめてとなります。
電気系統のメーター類。シャワーやトイレもあるので、水タンクのメーターもありますね。
隊員の休息スペース、現地指揮本部としても使われるため、車内は快適な広さ。
調理器具も完備されているので、暖かい食事を隊員が摂ることが可能です。いくら屈強な救助隊員といえど、しっかりと食事と休息をとらないと活動できませんからね。
後部はエアーテントや隊員の装備などを乗せるスペースとなっています。カゴ台車に乗せられた装備は、パワーゲートにより迅速に下ろすことが可能です。
出動することが滅多にない無線中継車
支援車とあわせて公開されたのが、通信手段が途絶するなどしたときに人工衛星などを利用して消防本部通信指令センターと現場部隊などの通信手段を確保する無線中継車です。
無線中継車の装備
車両上部に各種アンテナやリモートカメラを装備し、映像を本部に伝送することが可能です。
こちらは消防ヘリに搭載されているヘリテレ(ヘリコプターテレビ中継システム)の映像を受信する機材です。
車内はファクシミリや無線、インターネットなどの各種機材が詰め込まれています。私はあまり通信に関連する機材について詳しくないのですが、どれも高価そうです。
ちなみにこの堺市消防局の無線中継車ですが、緊急消防援助隊としての出動以外は堺市内の地下鉄駅で発生した災害にのみ出動するため、普段はめったに出動しない車とのことです。地元・和歌山市消防局の無線中継車は建物火災現場などでよく目にするので、もしかしたら和歌山の車両の方が出動回数は多いのかもしれない…
消防車両だけでなく防火服や保安帽、防火帽の展示もありました。堺市消防局では部隊によって保安帽や防火帽の色が異なるようです。
展示されている保安帽の色分けは、以下のようになっています。
- 白:一般部隊
- 赤:指揮隊
- 青:特別救急隊
続いて防火帽の方は、以下の通りです。
- シルバー:一般部隊
- 赤:指揮隊
- 黒:特別高度救助隊
堺市消防局の組織形態や活動、消防車両にも興味があるので、機会をみつけて撮影していきたいとおもいます。