こんにちは、回収犬(@r_engine666)です。
各地で開催される防災訓練での目玉といえば、消防や警察、海上保安庁、自衛隊のヘリコプターによる救助訓練の披露です。
各救助隊によって運用するヘリコプターも違い、乗り物好きとしてはその違いを見比べるのもまた楽しい時間です。
本来、この記事で紹介するレスキューヘリが活躍するのは、訓練だけであってほしいものですが、テレビや新聞で紹介される勇姿には心を打たれるときがあります。
そんなレスキューヘリの一部を、防災訓練やイベント会場で撮影した写真を使って紹介していきます。
消防のレスキューヘリ
防災訓練会場でよく目にするのは、政令指定都市を管轄する大規模な消防本部や都道府県の防災航空隊などの消防防災ヘリです。
山岳救助や水難救助、大規模火災の空中消火、急患搬送など任務は多岐にわたり、大地震などの際は緊急消防援助隊・航空小隊として真っ先に出動します。
消防防災ヘリとしてポピュラーなベル412
地元・和歌山県をはじめ各地の消防防災ヘリで使用されるヘリコプターとしてポピュラーなのがベル 412です。
警察や海上保安庁でもレスキューヘリとして使われ、救助隊のヘリとして代表的なヘリコプターになります。
和歌山県防災航空隊「きしゅう」
愛知県防災航空隊「わかしゃち」
奈良県防災航空隊「やまと2000」
和歌山県防災航空隊「きしゅう」の機内。スイッチやメーターがたくさん並んでいます。
消防防災ヘリの代表的な機種
ベル412以外の消防防災ヘリの代表的な機種として、アグスタウェストランド AW139や川崎 BK117、エアバス・ヘリコプターズ(旧ユーロコプター) AS365があります。
三重県防災航空隊「みえ」(アグスタウェストランド AW139)
アグスタウェストランド AW139は、レスキューヘリとして消防や警察、海上保安庁での導入が進んでいる中型ヘリの中でも大柄なヘリコプターです。
川崎市消防局航空隊「そよかぜ2」(エアバス・ヘリコプターズ(旧ユーロコプター) AS365)
総務省消防庁所属で東京消防庁航空隊が運用する「おおたか」(エアバス・ヘリコプターズ(旧ユーロコプター) AS365)
「ドーファン(イルカ)」の愛称で親しまれるヘリコプターが、エアバス・ヘリコプターズ(旧ユーロコプター) AS365です。消防および警察のヘリコプターとして、日本各地で活躍しています。
上記「おおたか」と東京消防庁航空隊の大型ヘリ(名称未確認・エアバス・ヘリコプターズ(旧ユーロコプター) EC225)
EC225型を消防防災ヘリとして運用するのは、東京消防庁航空隊のみです(2018年現在)
東京消防庁航空隊は、合計8機のヘリコプターを運用している日本最大の消防のレスキューヘリ部隊です。航空消防救助機動部隊という空のハイパーレスキューも2016年に編成されています。
福井県防災航空隊「Blue Arrow」(川崎 BK117)
BK117型は消防防災ヘリとしてだけでなく、警察ヘリやドクターヘリとしても活躍するコンパクトな機種です。ベル412型やAW139型と比べると、丸くて小さなヘリコプターですが防災訓練などでは迫力ある救助を披露してくれます。
消防防災ヘリの装備
消防防災ヘリは多種多様な装備、救助方法を駆使することで、山岳救助や水難救助で力を発揮します。
和歌山県防災航空隊格納庫での訓練とヘリコプター上での活動。
ヘリコプターを模した設備により、様々な引き上げ方法の訓練をおこないます。地上での訓練が空中からの救助活動をおこなうには、必要不可欠ということです。
和歌山県防災航空隊「きしゅう」のウォータードロップタンク
1000L以上の水をいれることができ、空中消火に用いられます。
和歌山県防災航空隊のフロート担架やサバイバースリング、エバックハーネスなどの救助機材。
和歌山県防災航空隊の隊員が使用するヘルメット。
一番身近な?レスキューヘリとして訓練に日夜励まれているだけに、立て続けに発生している消防防災ヘリの事故には心を痛めています。